8月15日、百人町9条の会が7回目のつどいを開催し、私も参加しました。
 今回は、65年前に広島で被爆された加藤和己さんの被爆体験をお聞きしました。15歳の時に被爆された加藤さんは、現在、新和会(新宿区被爆者の会)の会長で、新宿区内でも被爆体験を語る活動を積極的にしておられます。私は、加藤さんのことは以前から存じ上げていましたが、新宿区内在住の被爆者の方から直接被爆体験をお聞きするのは初めてでした。

 参加者の中からは、広島の式典にアメリカの大使や各国の代表が参加したことに触れて、「私が長崎に行った時に見たような写真を、アメリカの大使や世界の首脳にも見せたら、核兵器は廃絶しなきゃという気持ちになると思うが…。」という発言がありました。加藤さんは、「長崎には写真があるが、広島の写真はほとんどなくて、アメリカは持っていると思うが原爆投下直後の写真がない。しかし、自分からすれば、あの長崎の写真でさえも、現実はこんなもんじゃなかった。もっと壮絶だったと言いたい。」と話されました。

 新宿区は、平和都市宣言を行い、核兵器の廃絶を謳っています。広島市長が式典の中でも触れた平和市長会議に新宿区長も参加しています。しかし、そのこと自体がまだまだ区民に知られていません。もっと区民に知らせることで核兵器廃絶の運動を広げ、新宿からも平和を発信していかなければと思います。