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文教子ども家庭委員会の11月の定例視察は、区立中町図書館と、そのすぐ近くにある区立愛日小学校(給食の試食付き)でした。

先月の地方都市視察で、市立図書館と学校図書館との連携や、タブレット端末を活用した教育について学んで来たばかりなので、委員のみなさんの要望を聞きながらそのテーマに合致した視察先を選びました(私が委員長なので)。

中町図書館は指定管理者制度が導入されており、運営は民間事業者に任されています。近くにある区立牛込第三中学校とは、先生方や学校図書館に配置されている図書館支援員の方と協力して、生徒たちからおすすめの本を提案してもらい、中学生に読んで欲しいおすすめの本のパンフレットを作るなど努力されていました。ただ、すべての小中学校と連携できているかと言えばまだまだだそうで、課題として私たちも今後の取り組みを見ていきたいと思います。

中町図書館の頑張りという点で驚いたのは、区立図書館はどこでもボランティアさんにお願いして体の不自由な方や高齢者の方の御自宅に配本サービスというのをやっていますが、中町図書館は地下にあってバリアフリー化が困難ということもあり、配本サービスを図書館の職員を中心に行っているとのこと。地域の色んなニーズを掴むという点では職員自ら足を運ぶ事はとても重要だし、感心しました。一方で、もっとボランティアを組織して配本サービスを必要としている人の掘り起こしも含めてやってはどうかなと思いました。

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愛日小学校は新しく建て替えたばかりの校舎で、狭い敷地なので様々な設計上の工夫がされていました。校庭が狭いので、校舎の屋上に50メートルの直線コースが引かれていたり、体育館の屋上にあるプールは冬場は蓋をして(実際はプールの床がせり上がった状態で、床の下に水がある)子どもたちの遊び場になったり。教室もこれまでにない斬新なつくりで、先生の机の向こう側にベンチのような子どもたちが憩えるスペースがあります。廊下も広々としていて、教室の扉も通常の前後に扉があるのとは逆で、まん中が大きく開くので廊下と一体で使えるそうです。

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ICTの機器類も最新の物が整備されています。タブレット端末は全員分はありませんが、2クラスが使える位の台数が揃っていて、個人のIDでログインするため、教室前面のホワイトボード(黒板はなくホワイトボード)に一人ひとりのタブレット端末がどんな作業をしているか名前付きで一斉に写し出すこともできます。ネットで検索して調べものもやっていました。今は当たり前に必要な事ではありますが、ネットだけに頼らない紙ベースでの調査や、ネット情報を鵜呑みにしない事なども同時に教えていかなければなりません。始まったばかりのタブレット端末を活用した教育なので、今後も研究が必要だと思いました。

最後に、校長、副校長、教育委員会の課長も一緒に給食の試食をさせていただきました。この日のメニューは、秋のクリームパスタ(鮭、ホウレン草、茸入り)とサラダ(スチームしたキャベツや人参)、りんご、牛乳でした。りんごは、友好都市の伊那市から無償で送られてきたものだそうで、季節によってブロッコリーも送っていただいたそうです。ありがたい\(^o^)/

給食を食べながら、話題は先日の学校給食の牛乳(株式会社明治)の異味・異臭事故の件に。一人の委員が、あれはどうだったんですか?と質問した事が発端で、「明治の対応はひどいですよね。」「教育委員会もあれで納得はしてない。」「新宿で1301人も異常を感じてるのに、明治の検査は何なんでしょうね。」と、率直な意見も出ました。次回の委員会では、株式会社明治とのやり取りなど報告をしてもらおうと思います。

ちなみに、委員会で学校給食の試食をした場合、その食材費は議会の予算の中から支払われます。大変美味しい給食でした。ごちそうさまでしたm(__)m