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新宿区が、特殊詐欺対策を口実に65歳以上区民の個人情報を警察に提供するとしていた問題で、辞退(拒否)した人を除いて昨日15日、警察署に名簿提供が行われました。

対象者は最終的に66251人で、辞退者(区は拒否者とは言わないのです)34384人。なんと52%の辞退(拒否)率でした❗例えば、ご夫婦の世帯で夫が辞退(拒否)の意思表示をした場合は妻も同一の扱いにするため、先週末は46%と言っていたのが52%になったというものです。

辞退(拒否)の返信は10月5日を一応の締め切りとしていましたが、プライバシーの問題で批判の声が多く、事実上締め切りをなくして申し出があればいつでも名簿を回収すると言っています。名簿提出日の昨日だけでも60件を超える返信がきているようですから、いかに区民の拒否感が強いかということです。半数を超える区民が辞退や拒否をするような事は、既に事業として破綻しています。

辞退(拒否)の意思表示をしなかった区民には警察官が全戸訪問し、自動通話録音機の無償設置を行うと言っていますが、今回の返信封筒郵送代だけでも600台位は自動通話録音機を買えることになり、これだけでも300万円以上の税金の無駄遣いです。区長は判断を誤ったと思いますが、それを認めようとせず、プライバシーについて区民が不安を感じているのに理解しようとしない事は、とても残念でなりません。