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本日、本会議で一般質問を行いました。テーマは、①高齢者の生活実態と就労支援について②戸塚第一小学校内学童クラブの設置について、の2点です。

 参議院選挙で年金2000万円問題が争点となり、政府は選挙が終わってから年金財政についての検証結果を公表しましたが、「マクロ経済スライド」で下がり続ける年金の実態が改めて明らかになりました。「所得代替率」つまり現役の時の収入に比べて年金で何割保障されるかという数字が、今でも6割しかないのにこれが5割を切る、最悪3割台かもという衝撃です。しかもこれは、厚生年金の場合であって国民年金はもっと悲惨です(ちなみに区議会議員も国民年金しか加入できません)。区長には、国民年金だけで生活する区民の大変さをどう認識しているか、減らない年金制度へ抜本的に改善するよう国に要求すべきではないか、年金支給開始年齢をさらに繰り延べようとする国の動きに反対すべきではないか、今の年金の実態から見て高齢者の就労支援をさらに充実すべきではないか、と質問しました。区長は、区民の生活が大変だということは認識しているのに、年金に関しては政府・安倍政権の言いなりだな~という残念な答弁でした。

 戸塚第一小学校(戸一小)内学童クラブの設置については、これまでも繰り返し質問してきたテーマです。高田馬場第二児童館学童クラブの定員オーバー解消のためにも戸一小内に学童クラブをと求めてきました。設置にあたっては、休園中の戸塚第一幼稚園(戸一小に併設)の園舎に現在設置されている保育ルーム早稲田の移転・認可保育園化が実現した暁には園舎を活用すべきと提案してきましたが、来年4月1日、西早稲田1丁目に新たな認可保育園が開設されることになり、保育ルーム早稲田はここに移行するため廃止となる予定で、いよいよ園舎が空きます。お隣の戸二小には学童クラブがあり、定員60名に対し76名が登録し、これに加えて学童クラブ機能付き「ひろばプラス」も昨年度から設置され44名が登録しています。戸一小の「ひろばプラス」は52名の登録で高田馬場第2学童が定員50名に対し61名と、1.2倍の定員オーバーです。戸一小にも戸二小同様、「ひろばプラス」とあわせて学童クラブも設置すべきです。幸い保育ルームの跡は、ほとんど改修の必要なく学童クラブへの転用が可能です。今も2階部分は学校が使用していますが、引き続き学校の要望も聞きながら、保育ルーム廃止後の施設活用について直ちに検討を開始し、学童クラブも取り込んだ計画とすべきと質問しました。

区長部局の答弁では、保育ルーム早稲田廃止後の施設を教育財産として使用しない場合は、施設活用検討会で検討するとのこと。教育委員会は、来年度の新入学児童数の予定が今年度末に確定するので、教育活動に使用しない場合は施設活用について検討するという答弁でした。つまり、学校の教室が足りないという状況にならなければ学童クラブも含めて検討する、と解釈できます。前向きな答弁だったと思います。

 認可保育園の待機児童解消に向けては前進して来ましたが、学童クラブの定員オーバーと待機児童問題はますます深刻になっています。この連休明けから決算特別委員会も行われますので、そこで引き続き頑張って質問したいと思います。