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今日、明日で予定されていた新宿区議会としての長野県伊那市への友好都市訪問が中止となり(伊那市の被害は少なかった)、それならば千曲川の氾濫で被害が大きかった長野県に災害ボランティアを募って行こうという事になり、日本共産党新宿地区委員会と日本共産党新宿区議団は11名で長野市へ支援に入りました。
IMG_2067(ボランティアに説明する野々村博子市会議員)
長野市内で最も被害が大きかった地区では、日本共産党の佐藤くみ子市会議員と地元の党の合同事務所も被災し、1階の天井まで泥水に浸かりましたが、泥のかき出しと掃除を終えて、そこに災害ボランティアセンターが立ち上げられていました。市議団が総出で支援に入っていて、市議の中には一級建築士の人もいて相談に対応していたり、30代の若手議員を先頭に大型家具や泥の入った土嚢なと災害ゴミを集積所まで運ぶお手伝いをしていました。そして、日々寄せられる現場の声を市当局に緊急要望書にまとめ毎日提出し、改善をしているとのこと。
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佐藤くみ子市議の自宅も外からはわかりませんが全壊状態で、中は↑写真のような状態てした。私たち女性陣は、タオルや軍手、タワシなどを持って被災地域を回り、足りない物や情報がないか、お掃除などの人手は足りているかご要望を聞きながら、必要なお宅で作業を手伝って来ました。
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私が行ったお宅では、床板を剥がした家の中てお年寄り夫婦がどうしていいかわからない様子でした。泥水には汚物も混ざっていて感染症の危険性もあるため、泥水に浸かった物は捨てるのが基本で、床下も消毒しなければなりませんが、捨てる事や消毒などの作業が高齢者には難しいのです。網戸やガラス窓も泥が付いたままだったので、網戸を外して洗い、窓ガラスを拭き、床下に石灰をまく作業を手伝いました。泥で汚れた中でも紫式部の実が綺麗だったのが印象的でした。
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山口のりひさ長野県議会議員が、帰る前に被災の状況が一番ひどい長沼地区を見て行ってほしいと案内してくれました。北陸新幹線の車両基地が水没した映像をテレビでも見ましたが、まさにその現場です。「ここは水没する地域だから車両基地はダメだと何度も言ったのに、聞き入れないからこんなことになってしまった。」と。そして、住宅地に入って行くと堤防が決壊したあたりは、東日本大震災の時に津波被害の現場に行ったのと同じような光景で、山口さんも案内しながら涙声でした。
長沼地区にも間もなく日本共産党の災害ボランティアセンターができるそうです。支持者のご厚意で場所が確保できたのだと、その予定地を見せてもらったところで山口県議と別れ、帰路に着きました。

東日本大震災の時は、他県の警察、消防の車や自衛隊の災害派遣車両をたくさん見かけましたが、今回の長野市ではほんの数台しか見かけませんでした。災害ボランティアも社会福祉協議会が受け入れていますが、細かいところはまだまだ足りていません。政府はプッシュ型支援と言いますが、支援物資が必要としている人の手元に届くところまでの支援はできていません。日本共産党のボランティアは、そうした隙間を埋めるような支援を行います。今回、私たちは縁あって長野市へ入りましたが、他にも被災した地域が関東にもたくさんあります。ぜひまた時間を作ってボランティアに行けたらと思います。